2018年12月19日水曜日

2期での基地防空の仕様の再確認(TsunDBのデータから)

TsunDBのダンプデータをDewyさんに提供してもらったので、せっかくなので少しだけ分析してみます。データの収集日時は2018年10月から、ということなのですべて2期でのデータになります。なぜ私が英Wikiaの人からデータ提供してもらっているのか、というのは話すと長くなりますが。

変更履歴

(12/20 ミスを修正)
(12/21 元データへのリンクを追加)

概要

結論から先に言うと、基地防空の仕様は2期でも変わっていないということは言えそうです。つまり
  1. 機体を配備するスロットと迎撃対象が関連している
  2. 対爆値により撃墜ボーナスが加算される
  3. 雷電は撃墜率を考えた場合最も優秀な機体
ということです。(もちろん、今後のメンテで変更される可能性は否定できません)

ダンプデータについて

詳しく把握しているわけではないですが、TsunDB(管理は英WikiaのTsubakura氏)に集積されているデータは英語圏のプレイヤーによって広く使われている艦これクライアント「KC3」から送信されたもののようです。
2018年12月19日時点での基地防空関連のレコードの総数は2360件(※すべて6-5)と多いように見えますが、様々な基地航空編成のものが含まれており、条件が全く同じものの件数はそれほど多くないため、現段階では厳密な比較には適していません。しかし、すでに知られている要素である配備スロットと迎撃対象の関係、および対爆値の効果について再確認する用途には十分耐えうるものだと考えられます。

(最初レコードの総数は約2700件と書いてしまいましたが、改めて確認したら少し少なかったです…)
私が使ったデータはGoogleスプレッドシートでシェアしておきます。通し番号を振ったり、データの取得日時に関する情報を追加したり、敵IDや装備IDを置換したり等の実用上の観点からデータを加工していますが、内容には手を加えていません。
(また、ご覧の通り私は表計算アプリ上で集計や分析を行っているので、もっと洗練された手法を使える方がいればより洗練された分析を行えると考えています。自分で統計をきちんと勉強して分析する、と言う事が出来ればいいのですが、ちょっとそこまで手が回りませんね…)

分析

敵編成は、ヲ級×2、空母棲姫+ヲ級、空母棲姫+ヲ級×2の3種です。また装備については、

ヲ級は艦戦・艦爆・艦攻・艦攻

空母棲姫は艦戦・艦爆・艦攻

となっています。(敵艦の装備については英Wikiaを参照)

ですから、どの編成においても艦爆が装備されているのは2スロット目、艦攻が装備されているのは3&4スロット目になります。
それでは、制空状況ごとに、2スロット目もしくは3&4スロット目に配備した機体によって、対応する敵艦載機(それぞれ艦爆と艦攻)の全滅率がどう変わるのか調べてみました。

航空優勢時

この条件においては敵編成はヲ級×2もしくは空母棲姫+ヲ級のどちらかです。

2スロット目(対艦爆)

この場合、どちらの編成でも艦爆の合計スロット数は2なので集計上区別していません。
それでは、機体別の爆撃エフェクトの消失率(=艦上爆撃機が配備された全てのスロットの全滅率)を見ていきましょう。カッコ内には逆算されたスロットごとの全滅率が参考として記されています。

雷電(対爆5)
414/483=85.71%(92.58%)
紫電11型(対爆1)
10/50=20%(44.72%)
紫電改343空(対爆2)
19/55=34.55%(58.78%)
飛燕244戦隊(対爆3)
28/51=54.90%(74.10%)

3&4スロット目(対艦攻)

この場合、編成によって艦攻の合計スロットが変わってくるので編成ごとに別に集計しています(ヲ級×2の場合は艦攻4、空母棲姫+ヲ級の場合は艦攻3)
3&4スロット目に雷電が配備されていた場合の雷撃エフェクトの消失率(=艦上攻撃機が配備された全てのスロットの全滅率)はこちらになります。

ヲ級×2
68/111=61.26%(88.47%)
空母棲姫+ヲ級
77/97=79.38%(92.59%)

その他のケースについては、組み合わせが膨大な数になるのでここでは載せていません。しかし、逆算したスロットごとの全滅率は上の対艦爆のケースと同じ傾向になっています。
(ちなみに端数処理の関係等で、スロットの大きさが撃墜率(撃墜数)の差に関係している可能性はありますが、とりあえず保留しておきます)

航空均衡時

レコード上すべての編成が存在していますが、考察しやすくするために空母棲姫+ヲ級×2のみを抜き出しています。

2スロット目(対艦爆・合計スロット数3)

雷電が2スロット目にある場合、爆撃エフェクトの消失率(=艦上爆撃機が配備された全てのスロットの全滅率)
28/197=14.21%(52.19%)
その他の場合
0/217=0%

3&4スロット目(対艦攻・合計スロット数5)

雷電が3&4スロット目にある場合、雷撃エフェクトの消失率(=艦上攻撃機が配備された全てのスロットの全滅率)
4/111=3.60%(51.45%)
その他の場合
0/303=0%

均衡でも雷電を使えば敵スロットが全滅する可能性があるということは覚えておいていいかもしれません。仮に制空均衡で防空無傷を達成がギミック解除条件として来た場合、雷電の所持数が達成難易度に直結する事態になりそうです。
スロットごとの逆算した全滅率を考慮すると、拮抗時の雷電(対爆5)優勢時の紫電/改(対爆1)より優秀ということが言えるかもしれません。


まとめ

上で書いたことの繰り返しになりますが、
  1. 機体を配備するスロットと迎撃対象が関連している
  2. 対爆値により撃墜ボーナスが加算される
  3. 雷電は撃墜率を考えた場合最も優秀な機体
ということですね。


謝辞

データを提供してくれたDewyさん、TsunDBの開発者でオーナーのTsubakuraさん、TsunDBをホストしているFOG-Yamatoさん、KC3のデータ送信用のプラグイン開発者の皆さん、そしてデータの収集に協力したKC3ユーザーの皆さんに深く感謝します。

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追記

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