2018年12月20日木曜日

イベントに向けての準備: 目的別の防空用戦闘機の使い方

※以下の内容は2018年12月20日時点で私が把握している限りでの艦これの仕様に基づいたものになります。今後のメンテナンス等でゲームバランスが調整される可能性があるため、以下の内容が陳腐化する可能性には留意しておいてください。


航空基地を防衛する際に、どの機体を選べばいいのかというのは状況によって変わってきます。最も重要になるのはイベントの攻略の可否を大きく左右してしまう、空襲関連のギミック解除ですね。このギミック解除条件には大まかに言って2種類あり、次のイベントでどちらが採用されているかはイベントが始まるまではわかりません。

A. 航空優勢を達成する(基地への被害状況は問わない)

B. 空襲での被害ゼロを達成する(制空状態は問わない)
ちなみにどちらの場合でも制空権を確保できれば条件を達成できますが、{*1}難易度によっては、どれほど制空値の高い機体を揃えても航空優勢がやっとと言う状況もあります。条件Aの場合は問題ありませんが、対策を立てていない/仕様を知らないのならば条件Bの場合が厄介です。それでは順に見ていきましょう。

A. 航空優勢を達成する

この場合、防空時の制空値が高い機体を揃えておき、惜しまずに投入すれば大丈夫です。攻略wiki等で機体の一覧を確認し、防空時の制空値が高い機体を優先的に配備しましょう。(手持ちの機体によっては、全てのスロットに戦闘機を配備するよりも、制空値にある程度のボーナスが付く彩雲を配備する方が効果的な場合もありますが、とりあえずここでは触れません。)

B.空襲での被害ゼロを達成する

この条件が最後に確認されたのは2017年秋イベントの甲難易度ということで、乙難易度以下での攻略を考えている提督とっては重要度は薄いかもしれませんが、「万が一」の事を考えると知っておいて損はないでしょう。

別記事でも書いた通り、基地防空時の航空戦は通常の航空戦のものとは異なっており、
  1. 機体を配備するスロットと迎撃対象が関連している
  2. 対爆値により撃墜ボーナスが加算される
  3. 雷電は撃墜率を考えた場合最も優秀な機体
などの要素が存在していると考えられます。これらの要素はいずれも極めて重要です。

空襲で被害が発生する確率を減らすためには、敵の攻撃回数を減らすことが最も有効な対策だと考えられますが、このためには攻撃可能な艦載機を搭載している敵スロットを全滅させなければいけません。(対空砲火を含まない)通常の航空戦においては、制空権確保した状態で極めて低い確率でしかスロットの全滅は発生しませんが、基地防空においては、条件次第では航空均衡以上で全撃墜を発生させることができます。

対爆値によるボーナスを活用しよう

航空基地に配備する機体を選ぶ際には、まずは2.のボーナスを活用するために対爆値の大きい機体を4つピックアップしましょう。別記事にもあるように、対爆値が1つ違うだけでスロットごとの全撃墜率が大きく変わってきます(=対爆値の高い機体を使えばそれだけ攻撃回数が減少し、被害ゼロを達成しやすくなります)。

雷電の入手を検討しよう

また、現在確認できている限りでは、拮抗時でもスロットの全撃墜が発生するのは対爆5の雷電だけです。現時点では雷電の代わりになる機体はありませんから、任務の選択報酬等で雷電を取得できる場合はよく考えてから決めましょう。イベント攻略を見据えた場合、任務は後回しにしておいて、イベントの情報が出揃い次第決めるのがよさそうです。

機体の配置についてよく考えよう

基地防空での独特な仕様として、機体の配備先とその機体の迎撃先が対応していることがあげられます。上記の対爆値による撃墜率へのボーナスは、迎撃先にしか適用されません。例えば敵空母の装備が艦戦・艦爆・艦攻・空きスロット、のようなものだった場合、航空基地の1スロット目や4スロット目に対爆値の高い機体を配備しても期待したような働きを見せてはくれません。1スロット目の機体はそもそも空襲での攻撃に参加しない艦戦を迎撃し、4スロット目については迎撃対象が存在しないからです。よって、空襲での被害を減らすためには、2スロット目および3スロット目に対爆値の高い機体を配備しなければなりません。

敵空母の装備がわからない場合

敵空母の装備内容は通常画面上には表示されませんが、次の方法によって確かめることができます。
1.専用ブラウザ等の通信傍受ツールを使用する
2.防空を繰り返して、エフェクトの全滅状況を見て判断する

2.の方法を使えば、ツールの使用を忌避したい方も装備編成を割り出すことができますし、また今後仮にゲームの通信内容が暗号化された場合でも、ゲームクライアント上で提供される情報のみで敵空母の装備を判定することができるようになります。
要望があれば解説します。

選択報酬について考える

想定している対象はいずれ甲難易度に挑戦してみたいと考えている提督です。

戦闘機隊戦力の拡充

  • 烈風改
  • 三式戦 飛燕×2
  • Spitfire Mk.I×2
イベントの内容次第という面もありますが、対爆2以上の陸上戦闘機を持っていない提督で、近いうちに甲難易度に挑戦する予定があるのなら、最善の選択肢はおそらくSpitfire Mk.Iです。これを改修更新することで得られるSpitfire Mk.Vは対爆3の戦闘機で防空用の装備として極めて有効です。
もちろん、烈風改は対空12で基地での半径5という汎用性の高い戦闘機ですが、対空14の岩本隊(および対空13の烈風601)を所持しているならば烈風改は2番手3番手の比較的小さいスロットに回されることになり、その場合比較的低コストで量産可能な対空11の艦戦との差はそれほど大きくはなりません。また、不足分の制空値は(攻撃力は低下しますが)艦爆の代わりに爆戦を使用することでカバーすることができる局面もあるでしょう。
一方、基地防空での防空用としてのSpitfire Mk.Vは代替が難しい装備です。上位の雷電は別の任務の選択報酬として取得できますが、完全防空を求められる場合を考えると、対爆の高い機体は少なくとも3つ、できれば4つ確保しておきたいところです。もちろん、完全防空は運次第では防空用を全く行わなくても達成できます(制空権喪失下での完全防空は複数回観測しています)。しかし、資源の消費を抑えてスムーズに海域を攻略したい場合、防空用の装備も整えておく必要があります。
三式戦 飛燕およびそれを改修更新して得られる三式戦 飛燕一型丁の評価は、Spitfire Mk.V以上の出撃時の対空値がうまく嵌まる局面があるかどうかに左右されるでしょう。

基地航空隊戦力の拡充

  • 雷電
  • 試製東海
  • 紫電一一型×2
紫電一一型はとりあえず除外で。雷電試製東海はどちらも代えが利かない装備なので、イベントの内容およびイベント報酬次第だと言えます。ただ、イベント攻略を目的とした場合、ギミック解除のためだけに必要な雷電と、攻略周回中に常に使うことになるかもしれない試製東海を比較した場合、どちらがより重要かは言うまでもないでしょう。(上のSpitfire Mk.V烈風改についても似たようなことが言えそうですが、烈風改零戦52型熟練の差はそれほど大きくないのに対して、試製東海とその他の対潜哨戒機はダメージ計算式の関係上ダメージの期待値に極めて大きな差があります。)

運用装備の統合整備(クォータリー)

  • 一式戦 隼II型
  • 紫電一一型
  • 改修資材×4
陸上戦闘機が余っている状況でなければ、ほぼ一式戦 隼II型一択でいいと思います。紫電一一型は改修更新先の紫電二一型 紫電改も対爆1と防空用にはあまり適さないと考えられるので、後回しでいいでしょう。一式戦 隼II型改修更新後の一式戦 隼III型甲には対爆1が付いてくるので、★Maxまで改修した場合は紫電二一型 紫電改の上位互換になると考えられます。
まあ、紫電系列には装甲値が付いてくるのですが、効果が今一つ不明です。Dewyさんが基地空襲時のダメージ計算の解析に取り組んでいるようですので、成果が出ることに期待しましょう。

航空戦力の強化(クォータリー)

  • 零式艦戦32型(熟練)
  • 一式戦 隼II型
  • 瑞雲(六三一空)
貴重な熟練搭乗員を消費する任務なのでよく考えて達成したいところです。
普通ならば機種転換任務用の瑞雲(六三一空)が最優先だと思いますが、ラバウル基地関連のイベントでは零式艦戦32型(熟練)に何かしらの特殊効果が付く可能性も捨てきれないので、イベントの詳細が判明するまでは温存しておくことも一つの手でしょう。一式戦 隼II型はよりコストの安い入手手段があるので、基本的に選択肢からは除外できます。






*1 制空権確保の場合、基地への攻撃が確定でノーダメージになると考えられるため

1 件のコメント:

  1. こんにちは(*'-')

    お元気そうで何よりです。
    前に頂いた貴重なデータを海域情報と照らし合わせてちびちびまとめております。

    防空関係の知識が広まらないことを憂いておられましたが、次のイベントで光が当たりそうで楽しみにしております。

    それではお忙しいと思いますが、お体の方ご自愛下さい(*'-')ノシ

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追記

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